【No.15 悪魔】セフィロトの樹と大アルカナの神秘対応

カバラとタロット

📘 セフィロトの樹と大アルカナの神秘対応(全22回)
この連載では、タロット大アルカナ22枚を、セフィロトの樹の“パス”と照らし合わせながら読み解きます。
各カードが示す“意識の段階”を、1枚ずつわかりやすくまとめています。
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※カバラとタロットの基本的な関係は、【カバラとタロットシリーズ】で詳しく解説しています。

『節制』で意識は、
相反する力を調和させ、内なる静けさを取り戻しました。

しかし、光が強くなるほど――
その裏に潜む“影”もまた、明確な姿を現していきます。

それが、タロットの第十六の物語『悪魔(The Devil)』のステージです。

このカードは、“恐れ”や“執着”といった闇の象徴であると同時に、
私たちが無意識のうちに自らを縛っている鎖を見つめるための鏡でもあります。

悪魔は、外から襲いかかる存在ではありません。
それは、内なる欲望・恐れ・依存――
つまり、自分自身が作り出した幻影の姿なのです。

※本記事でいう「意識」とは、「魂」のことです。魂の成長や内的進化を指しています。

くろごめ
くろごめ

この記事では、『悪魔』のカードを、“セフィロトの樹”とのつながりをたどりながら、詳しく見ていきましょう。

悪魔 ―自分を縛る鎖の正体

『悪魔』は、“自分を縛っているもの”を直視するカードです。

欲望、恐れ、依存――
それらは多くの場合、外から与えられた束縛ではなく、
自分の内側がつくり出した見えない鎖”にすぎません。

その鎖に気づいたとき、人は初めて“自由を選ぶ力”を取り戻します。
このカードは、“光と影の統合”という魂の学びの段階を示しているのです。

まめ
まめ

影を否定するんじゃなくて、ちゃんと“見つめて理解する”ことが大事なんだね。
『悪魔』はじつは“自分を解放するチャンス”をくれるカードなんだね!

セフィロト対応 ― ティファレト↔ ホド

※セフィロトの樹の基本構造については、【セフィロトの樹シリーズ】で詳しく解説しています。

パス26(パス表記6-8)

ティファレト(美)↔ ホド(栄光)

ティファレト(心の中心)からホド(理性と理解)へと流れるこの道は、
“理性の光で自らの影を照らす”プロセスを象徴しています。

くろごめ
くろごめ

ティファレトは“心の真実と調和”の核。
ホドは“思考と理解”の領域で、光を分析しながら自分を客観的に見つめる場所です。

※ ホドの“栄光”とは、外的な成功や名声ではなく、思考や言葉が整理され、真実が静かに明晰さを放つ状態を指します。

見ないようにしていた恐れや執着を正面から見つめたとき、
それらが“外の力ではなく、自分の内側にある幻想”だったことに気づく――。

この気づきこそが、真の解放への第一歩となるのです。

まめ
まめ

“心の真実”を“理性の光”で見つめ直す道なんだね。
自分を責めるんじゃなくて、やさしく照らしてあげるような感じに近いかも。

悪魔のキーワード

束縛、欲望、依存、執着、錯覚、影との対話

意識の旅の意味

くろごめ
くろごめ

誰の中にも、恐れや不安、欲望といった
“影”の部分があります――

それらを否定したり隠したりするのではなく、
まず自分を縛りつけている“心の鎖”を見つめることが大切です

見て見ぬふりをしてきた依存や執着、不要な習慣を少しずつ手放していくと、
心は次第に軽くなり、本来の自由と力を取り戻していきます。

ごま
ごま

“悪魔”は、誰かが外から縛っているんじゃなくて、じつは自分の内側で“これがないとダメ”って思い込んでいる部分なんだね。
そのことに気づけたとき――
もうすでに、鎖は外れはじめているんだね!

悪魔のカードに描かれたシンボル

くろごめ
くろごめ

ライダー版タロットをもとに、カードに描かれたシンボルを見ていきましょう (^^)

『悪魔』に描かれた鎖につながれた男女は、
じつは自らの意思でそこに留まっている存在です。
その鎖はゆるく、“気づきさえすればいつでも外せる”ことを象徴しています。

中央の悪魔は、
“恐れ・欲望・執着”といった人間の無意識の投影そのもの。

そして、その上に輝く逆五芒星は、
物質的欲望が精神を支配する状態を表しています。

ごま
ごま

“悪魔”の姿は、怖い外敵なんかじゃなくて――
自分の心が映し出した“影”そのものなんだね。
それに気づくことができれば、もう“悪魔”に支配されることはないんだね。

  • 角のある悪魔: 人間の本能的エネルギー。物質・快楽・支配などへの過剰な執着の象徴。
  • 鎖につながれた男女: 依存や執着による束縛。
  • 逆五芒星: 本来の秩序が反転し、物質や欲望が精神を支配している状態。
  • 黒い背景: 無意識と影の領域。
  • 鎖のゆるさ: 自分の意思ひとつで外せる“自由への気づき”。

※当ブログでは著作権保護の観点から、カードの画像は使用していません。表示されている画像は当サイトのオリジナルです。カードの意味は、一般的な解釈に基づき丁寧に解説しています。

悪魔が教えてくれる“心の在り方”

私たちの中には、誰しも「こうあるべき」「これがないと不安」という思い込みがあります。

それは、安心を求める心の働きであると同時に――
自分を縛る“見えない鎖”にもなります。

『悪魔』は語りかけます。

恐れや執着、思い込みがあることを否定せず、正直に見つめてごらん。
それを客観的に観察し、受け入れること――それが、自由への最初の一歩なんだ
”と。

自分を縛っているのは、他人でも環境でもなく、
自分の中にある“恐れ”や“執着”、“思い込み”、そして“無意識の習慣”。

そのことに気づき、光の方向へ向かう意志をもって行動することで、
鎖は静かにほどけ始めます。

まめ
まめ

影の正体は、自分が創り出した幻想――
それに気づいて、一歩でも光のほうへ進もうとすること。
それが、“悪魔”の鎖を解く鍵なんだね。

まとめ:『塔』へ ―崩壊の衝撃が、真実を呼び覚ますとき

ごま
ごま

悪魔で“影の正体”に気づき、鎖のほどき方を知った意識は、
次の段階――『塔』のステージへと向かうよ!

悪魔は、恐れ・執着・思い込み…といった“内なる影”を露わにし、
幻想から抜け出すためのヒントを与えてくれるカード。

もしそこで光を選び、具体的に手放しを進めれば、心は軽く、自由へと開いていく。

けれど――気づきを先延ばしにして影を積み上げ続けるなら、
その重みはやがて“偽りの安定”という塔を内側に築いてしまうのです。

くろごめ
くろごめ

次の『塔』は、そんな偽りの構造を打ち砕く“目覚めの衝撃”。
それは罰ではなく、真実を取り戻すための崩壊――
古い価値観が崩れ落ちることで、意識は“新しい秩序”へと再構築されていきます。

光を選び続ける心は内側を整え、
選ばない停滞は幻想の塔を高くする――その帰結が、ここで試されます。

意識の旅は、次の章――『塔』へ。

次のカード解説を読む

◀︎ 前回:節制(No.14)

※ このシリーズの全体像は、
「セフィロトの樹と大アルカナの神秘対応シリーズ一覧」からご覧いただけます。

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