
📘 セフィロトの樹と大アルカナの神秘対応(全22回)
この連載では、タロット大アルカナ22枚を、セフィロトの樹の“パス”と照らし合わせながら読み解きます。
各カードが示す“意識の段階”を、1枚ずつわかりやすくまとめています。
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※カバラとタロットの基本的な関係は、【カバラとタロットシリーズ】で詳しく解説しています。
『塔』での崩壊を経て、すべてが静まり返ったあと――
意識は、深い静寂の中で“新しい光”の誕生を感じ始めます。
それは、喪失の痛みを通り抜けたあとに訪れる、穏やかな再生の瞬間。
何もなくなったと思っていたその場所に、
ほんの小さな“希望の光”が、確かに息づいているのです。
タロットの第十八の物語――『星(The Star)』。
このカードは、癒しと希望、そして魂の再生を象徴しています。
ここから、“ありのままの自分”として、
再び世界と調和していくステージの幕が上がるのです。
※本記事でいう「意識」とは、「魂」のことです。魂の成長や内的進化を指しています。

この記事では、『星』のカードを、“セフィロトの樹”とのつながりをたどりながら、詳しく見ていきましょう。
星 ―希望の光が、意識の静寂に灯る

『星』は、混乱のあとに訪れる
“静かな希望と癒しの光”を象徴するカードです。
すべてが崩れたように見えても、
心の奥では、再び前へと進む力が静かに芽生えています。
それは、外の何かに頼るのではなく、
自分の内側から立ち上がる信頼の光なのです。

『星』は、外の世界に希望を探すのではなく、
自分の内側に“光がある”ことに気づかせてくれるカードなんだね。
セフィロト対応 ― ネツァク↔ イェソド


※セフィロトの樹の基本構造については、【セフィロトの樹シリーズ】で詳しく解説しています。
ネツァク(勝利・永続性)↔ イェソド(基礎・基盤)
ネツァク(生命を動かす情熱)から、イェソド(心の基盤)へと流れるこの道は、
感情が癒され、再び生命のリズムを取り戻していくプロセスを象徴しています。

ネツァクは“愛と美、生命の喜び”を司り、
イェソドは“無意識の領域”、心の映し鏡を示します。
心の奥――潜在意識の領域(イェソド)に、
ネツァクの“愛と希望”のエネルギーが届くとき、
傷ついた感情は静かに癒され、内側に再生の光のイメージが芽吹きます。
それはまだ形にはなっていなくても、
やがて現実へと反映されていく“新しい始まりの前触れ”なのです。

感情(ネツァク)が癒されることで、
無意識(イェソド)に新しい調和の光が映り始めるんだね。
星のキーワード
希望、癒し、信頼、再生、導き、インスピレーション
意識の旅の意味

『塔』で崩れ落ちたもののあとに訪れるのは、
喪失の痛みではなく、“静かな癒し”と“再生の光”です。
『星』は、心を宇宙の流れへとゆだね、
再び“生命のリズム”に調和していくステージを表しています。
――“すでに自分は宇宙とつながっている”という感覚を思い出すこと。
過去を拒まず、受け入れて流すとき、心は透明になり、
意識の奥に“静かな希望”が芽吹いていくのです。

“星”の光って、未来を照らすだけじゃなく、
過去の痛みさえも優しく包んで癒してくれる光なんだね。
星のカードに描かれたシンボル


ライダー版タロットをもとに、カードに描かれたシンボルを見ていきましょう (^^)
『星』に描かれた女性は、
一つの壺から大地(現実)へ、もう一つの壺から水辺(潜在意識)へと、静かに水――『生命の水』を注ぎ続けています。
それは、自分の感情を宇宙の流れへと委ね、再び調和を取り戻す行為。
注がれる水は、心を洗い、生命を循環させる“癒しの流れ”を象徴しています。
壺の水が大地と水辺の両方へ流れていく描写は、
内と外、潜在と顕在、過去と未来――
すべての世界をつなぐ自然の循環を表しています。

枯渇していた心に新しい生命力が満ちていくように、
宇宙のリズムと再び調和していくんだね。
- 水を注ぐ女性: 感情の解放と癒し、宇宙との調和。
- 七つの小星と一つの大星: 希望・導き・霊的再生。
- 裸の姿: ありのままの自己受容、真実の自己への回帰。
- 青い空と水: 癒し、静寂、宇宙との一体感。
- 大地と水辺: 現実と無意識のバランス。
※当ブログでは著作権保護の観点から、カードの画像は使用していません。表示されている画像は当サイトのオリジナルです。カードの意味は、一般的な解釈に基づき丁寧に解説しています。
星が教えてくれる“心の在り方”

人生のなかでは、『塔』のような出来事――
すべてが崩れ落ちるような体験をすることがあります。
けれど、『星』はそのあとに訪れる、“静かな再生”の兆しを教えてくれます。
古くて不要になったものが消え去った分だけ、
新しい光が入る余地が開いたのです。
『星』は語りかけます――
“あなたを再び前へと導く本当の希望の光は、すでにあなたの中に静かに灯っています”。

希望って、外からもらうものじゃなくて、
心の中にある小さな光を思い出すこと…
それが、癒しと再生のはじまりなんだね。
まとめ:『月』へ ―意識は“無意識の深淵”へと潜る


星の光に導かれて、静かな希望を見いだした意識は、
次の段階――『月』のステージへと向かうよ!
星で意識は、崩壊のあとに残った静けさの中で、
“内なる希望の光”を見出しました。
けれど、その光の先には、希望を見たからこそ現れる
“深淵の領域”が存在しているのです。
月は、その深淵へと潜り、
心の奥に残る恐れ・幻想・直感の世界を見つめるカード。
星で取り戻した希望の光を灯しながら、
意識は次に、見えない世界との対話を通して、
真の理解と統合へと歩みを進めていくのです。

『星』で見つけた希望の光は、夜の闇を照らす小さくも明るい灯。
次の『月』では、その光の影の部分、無意識の世界を旅していきます。
光の裏にある影をも受け入れたとき、
意識はさらに深く、進化する――
意識の旅は、次の章――『月』へ。
※ このシリーズの全体像は、
▶ 「セフィロトの樹と大アルカナの神秘対応シリーズ一覧」からご覧いただけます。


