
📘 タロットの歴史(全5回)
この連載では、タロットカードがどのように生まれ、どのように“今の姿”へ形づくられてきたのかを、静かなペースでたどります。
文化や思想の流れとともに、タロットの背景をやさしく解説しています。
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タロットカードは、
“大アルカナ(22枚)”と“小アルカナ(56枚)”の2つに大別されます。
この構成は今では当たり前になっていますが、
最初からこの形だったわけではないんです!

えっ!?じゃあ、大アルカナと小アルカナはどうやって誕生して、発展していったの?

では早速、それぞれの起源について見ていきましょう♪

この記事では、以下のことがわかります!
- 大アルカナと小アルカナの違いとは?
- それぞれの起源や構成の特徴
- 大アルカナが“切り札”として使われていた歴史
- 小アルカナが現代のトランプとどう関係しているか
小アルカナのルーツは“イスラム圏のカード”


まずは、小アルカナの起源から♪
小アルカナ(56枚)は、現代のトランプに似た構成を持っています。

じつは小アルカナは、もともとタロットとは別に
カードゲーム文化の中で発展してきた存在なんです!
『マムルークカード』が生み出した原型

そのルーツは、
13世紀ごろのイスラム圏で使われていた『マムルークカード』!
『マムルークカード』は、
4つのスート(絵柄)を持ったカードゲーム用のカード――。

ヨーロッパに伝わり、
現在のプレイングカードの原型になったとされています。
マルムークカードは、4つのスート(ワンド、カップ、ソード、コイン)と、
それぞれに1から10までの数字札、そして3枚のコートカード(王、副王、次官など)
で構成されていました。
♦マムルークカードと小アルカナのスート(絵柄)の比較
| マムルークカード | タロットの小アルカナ |
| スタッフ | ワンド(棒) |
| カップ (ゴブレット) | カップ(聖杯) |
| ソード | ソード(剣) |
| コイン (ディナール) | ペンタクル(金貨) |

トランプに受け継がれた小アルカナ

このカードが14世紀頃にイタリアやフランスに伝わり、
『タロッキ』というカードゲームに組み込まれたと考えられています。

タロットの小アルカナは、まさにこのマムルーク・カードの構成ととてもよく似ていて、まさにトランプのご先祖さまみたいな存在なんだね!

ちなみに、現在のトランプの“ハート・ダイヤ・クラブ・スペード”も、この流れを受け継いでいるといわれているんだよ♪
- ワンド(Wands)は… → クラブ(Clubs) に
- カップ(Cups)は… → ハート(Hearts) に
- ソード(Swords)は… → スペード(Spades) に
- ペンタクル(Pentacles)は… → ダイヤ(Diamonds) に

数字札 : 各スートには、エース(1)から10までの数字札があります。
これはトランプと同じです!

コートカード : 小アルカナには、キング(King)、クイーン(Queen)、ナイト(Knight)、ペイジ(Page)の4種類のコートカードがあるよ!
現代のトランプは、ナイトとペイジが統合されて、ジャック(Jack)になったんだよ!
大アルカナは“切り札”から生まれた!


次は、大アルカナの起源について♪

大アルカナ(22枚)は、小アルカナとは異なり、
ヨーロッパで独自に生まれたと考えられています。
15世紀のイタリアで流行したカードゲーム『タロッキ』では、
通常のスートカード(小アルカナ)に加えて、特別な“切り札”カードが使われていました。

この切り札が、大アルカナの原型となったんだよ!

つまり、象徴的な絵柄のある特別なカードを加えて、ゲームをもっと面白くしたんだね!
初期の段階では枚数や内容は一定ではなく、地域によってバラバラでしたが、
やがて22枚に統一されていきました。
ルネサンスが与えた“象徴の力”

ルネサンス期(14〜16世紀)は、ヨーロッパで文化や思想が大きく花開いた時代──。
※タロットの初期の歴史背景については、前回の記事で紹介しました。

イタリアでは、神話や学問、芸術の象徴が多くの人々に親しまれていました。

そうした文化の影響を受けて、大アルカナには“人生”や“人間の姿”を表すモチーフが描かれるようになったんだよ!
例えば…
| 大アルカナ | ルネサンス思想の影響 |
| 愚者 | 人生の旅の始まり(遍歴者) |
| 皇帝 | 権力と秩序(ローマ帝国) |
| 死神 | 死と再生(錬金術やキリスト教) |
| 世界 | 完成と調和(人文主義) |

へぇ〜!1枚1枚のカードにそんな深い意味があるんだね!
大アルカナと小アルカナが統合され“完全なタロット”に


ここまででわかる通り、
大アルカナと小アルカナは最初からセットではなかったんです!
- 小アルカナ → “プレイングカード”として独立して存在
- 大アルカナ → ゲームを面白くする“切り札”として追加

こうして、大アルカナと小アルカナは1つに統合され、
現在の『タロットカード』として完成していったんだよ!

56枚+22枚の構成が定着したんだね!
タロットが“占いの道具”になった時代


じゃあ、いつから占いの道具として発展していったの?

タロットが占いに使われ始めたのは、
18〜19世紀ごろとされています。
- 18世紀:フランスの神秘家エッテイヤが占いとしての使い方を広める
- 19世紀:エリファス・レヴィが「大アルカナはカバラの“セフィロトの樹”と対応している」と提唱
このようにして、タロットは“人生の歩みや人の心の成長を映す象徴的なカード”として理解されるようになっていきました。
まとめ:大アルカナ=魂、小アルカナ=現実

- 小アルカナの起源
→ 13世紀のイスラム圏『マムルークカード』→ ヨーロッパのプレイングカード → イタリアのタロッキ - 大アルカナの起源
→ 15世紀イタリアで“切り札”として登場 → ルネサンスの哲学・象徴思想を反映 - 占いとしての発展
→ 18〜19世紀、オカルト思想やカバラと結びつき、現在のタロット占いへ
こうしてタロットは、
“遊び”と“象徴”という二つの顔を持つようになります。

タロットの成り立ちを知ると、1枚1枚のカードがもっと魅力的に感じられますね。
次回は、タロットが“遊び”からどのように占いへと進化していったのかを見ていきましょう♪

一体どんなゲームだったんだろう?!
――タロットの大アルカナと小アルカナは、
もともと別々の文化の中で育まれました。
それが一つに結びついたことで、
タロットは“遊び”と“象徴”を兼ね備えた独特のカードへと成長していったのです。

この融合こそ、人々の遊び心と想像力が生み出した“文化の橋”だったのかもしれないね!
※ このシリーズの全体像は、
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